スソ上げの説明

 
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シングル仕上げダブル仕上げ計測方法1(股下)計測方法2(総丈)注意:ボンタン実例1注意:ボンタン実例2
 
 
【無料スソ上げの免責事項】
・厳密にスソ丈を合わせたい方は、現物を試着して長さを合わせてからスソ上げをしてください。ズボンはデザインやサイズで股上の長さなど異なりますので、股下だけでは正確に合わせられません。「スソ上げしない」でご購入をいただき、最寄りのお直し店などでスソ上げをしてください。
・無料サービスにつきクレームはご遠慮ねがいます。責任は負えません。誤差が生じても再直しはできません。
・初回注文時のみのサービスです。返送いただいてのスソ上げは受けておりません。

・スソ上げをした商品は交換・返品ができません。
 
 

シングル仕上げ

 
仕上がり すくい縫いの縫製です。接着剤は用いません。縫い糸を切断いただければ再直しも可能です。また、くつづれ(カカト補強)は希望なされても付きません。
まくり幅 まくり幅(折り返し幅/画像A)は基本10cmですが、作業状況に応じて幅は変化します。まくり幅を指定したい場合、通信欄などから「まくり幅○cm」とご指定ください。切断した余りの丈はご希望がない限り付属しません。



※股下が80cm以上では、まくり幅10cmをとれないことがございます。
※標準型ズボンでは成長期も考慮しやや長めのまくり幅で仕上げています。
※ボンタンなどは構造上まくり幅10cmがとれません。スソ幅とスネ幅に差があるシルエットはまくり幅5cm前後になります。
総丈情報 スソ上げをしない既製品時の総股下は以下のとおりです。
 ・変形型ズボンの総股下: 約90cm
 ・標準型ズボンの総股下: 約100cm
参考情報 下記の表は「身長別の股下平均」です。足の付け根床につくまでの長さを当店データをもとにしています(単位:cm)。股下は個人差があり履き位置によっても大きく左右されますので、あくまでも参考程度にご活用ください。
身長 股下
150 66
152 67
154 68
156 69
158 70
身長 股下
160 71
162 72
164 73
166 74
168 75
身長 股下
170 76
172 77
174 78
176 79
178 80
身長 股下
180 81
182 82
184 83
186 84
188 85
 
 

ダブル仕上げ

 
ダブルとは スソ丈が外側に折り返している仕様を「ダブル」と呼びます。成長して丈が短くなたとき、折り返しを開いて丈が伸ばせるための構造です。この折り返しがないものが「シングル」です。
昭和のころはダブルになさる方もおられましたが、現在は校則でない限りダブルになされる方はほとんどおりません。



変形ズボンにおいてダブルをどう選ぶかは難しいところです。シルエットやダブル幅によって、想像よりカッコ悪くなることもございます。

・ボンタンやスケーターにはダブルは似合いませんのでおすすめしません。
・むかし流行ったダブルは、スソ幅の狭いボンタンはダブル幅を細く(2cm幅前後)、
 スソ幅の太いドカンはダブル幅を太く(4cm前後)する傾向がございました。
・スソ幅が広いドカンなどでは、ダブルの折り返しが垂れることがございます。
作業 ・ダブル作業は時間がかかり完成に2〜4日を要します。
ダブル幅は2cm以上からとさせていただきます。
・折り返しの留めは「フォック」か「縫い付け」です。
ダブルが
不可能な
場合
股下84cm以下
股下が長いと生地が足りずダブルにできません。
 [例] 変形ズボンで、股下84cmでの可能なダブル幅は最大2cm幅です。

ボンタンで股下68cm以下
ボンタンで股下が短いとスソ先を失い、モモ幅がふくらみはじめる部分でのスソ上げとなります。ふくらんで斜めになっているためダブルの折り返しができません。
 
 

計測方法1 股下のはかり方

 
股(左右の脚の付け根)からスソ先までの長さを測る方法です。
 
【1、履きなれたスラックスを用意してください】
左右の足が重なるようにたたみ平面に寝かせます。寝かせたスラックスの両先端を軽く引っ張り、たるみを無くします。
【2、始点(股)の準備】
重なる足の上側を開いて、足の付け根を探します。
【3、メジャーの始点】
1mまで計測可能なメジャーを用意してください。
足の付け根(始点)に「メジャー0cm」を合わせます(2画面の赤点位置)。
【4、メジャーを伸ばす】
メジャーの0cmを固定して、メジャーを丈の中心まで伸ばします。
【5、計測】
計測前にスラックスにたるみがないか再度確認をするため、始点のメジャーを押さえながら、別の手でスソ先をもち軽く張ってください。スソ先を離すさいはゆっくりと戻してください。パッと離すと伸縮力でスラックスがたるみます。
この状態で計測した値が股下の長さです。
計測した値を基準に、ご希望であれば長め・短め(プラス・マイナス)を加えてください。
 
 

計測方法2 総丈のはかり方

 
腰からスソを測る計測方法です。股上+股下=総丈。
総丈の利点は、商品やサイズによって股上が異なっても、股上に左右されず丈の長さが希望どおりに合わせられる点です。
当店品にはハイウエストやループダウンの異なる商品がございますので、当店では総丈の基準を統一するため「ベルトループ下」から「スソ先」までの長さを総丈とさせていただきます。
 
【1、履きなれたスラックスを用意してください】
左右の足が重なるようにたたみ平面に寝かせます。寝かせたスラックスの両先端を軽く引っ張り、たるみを無くします。
【2、メジャーを用意する】
1m以上計測可能なメジャーを用意し、0cmをベルトループの下端に合わせます。
【3、計測】
メジャーをスソ丈中央まで伸ばし計測します。その値が総丈の長さです。
(総丈の目安として、身長170cmの方で100cm以上になるかと思います。)
計測した値を基準に、ご希望であれば長め・短め(プラス・マイナス)を加えてください。
 
総丈でスソの長さをご指定なさる場合、ご購入手続き以降の入力情報ページの「備考【自由欄】」に記載ください。
商品ページには「股下」で選択する項目しかございません。商品ページでは「シングルかダブル」を選び「スソ上げしない」を選択して「買い物カゴ」に入れてください。お支払い方法などを選ぶ「入力情報ページ」に【自由欄】を設けてございますので、総丈の長さをご記入ください。
<記入例> 総丈75cmでスソ上げ
 

 

注意:ボンタン実例1 スソ丈がV字

 
ヒザ幅とスソ幅に大きな差があるボンタンをスソ上げすると、構造上やむをえずスソ先がV字のようになります。履くとV字に見えませんのでご安心ください。
 
ワタリ50cm級のボンタンを画像の赤線でスソ上げを行った過程で説明いたします。
画像は、赤線以下の生地を内側に折り、内側に折った生地に色をつけたものです。
通常はこの状態で「スソ」を「内生地」に縫い合わせていきますが、双方の面積が合わないために赤丸のような空間ができてしまいます。これではスソ上げができません。
そこで、スソの面積を広くし内生地面積と合わせるためスソに切り込みを入れます(橙色線)。
面積が合った位置でスソと内生地を縫い合わせていきます。
スソ上げが完成した画像です。
平面に寝かせるとV字が目立ちますが、履いた状態では目立ちません。
※わかりやすいようにV字は大げさに表現しています。
 
 

注意:ボンタン実例2 股下しだいでシルエットを失う

 
股下が短いと、残念ながらボンタンに見えなくなります。
 
ワタリ50cm級のボンタンを、股下約60cm(赤線ライン)でスソ上げを行った過程で説明します。
こちらがスソ上げ後の画像。
股下が短いため、ヒザ位置でスソ上げをした状態です。ボンタンの特徴である部分を失っています。
変形ズボンは成人男性(高校生)を対象に設計されておりますので、残念ながら背の低い方には合わないことがございます。ボンタンは股下70cm以上でないと綺麗なラインが出ません。

こうならない対策のひとつに、股下を必要以上に長くする手段もございます。たとえば股下60cmなら、+10〜15cmたして股下75cmでスソ上げをします。足首に丈シワができ、丈のカカトも地面に擦りそうですが、それでもボンタンには見えます。幸いボンタンはスソが細く、細いほどカカトは地面に擦れません。このような履き方もあります。
もし長すぎても再度スソ上げで短くすることができます。でも、はじめから短くスソ上げをしたズボンは丈を切ってしまうため少ししか伸ばせません。