進化する学生服
久しぶりに学生服を手にしたお父さんたちの多くが、現代の学生服を見て感心なされます。

「軽い!」「衿がない!」「裏縫製が豪華!」「お父さんのスーツより高級!」など

繊維開発や縫製技術が進むにつれ学生服水準もグレードアップしています。

代表されるラウンドカラーも最新の詰襟タイプですが、薄い肩パッドを実現した「形状合金パッド」、着崩れを防ぐ「胸芯」や「台場」の設置、通気性を考えた半裏地に裏地パイピン仕上など、見えない縫製技術も至るところに活用されています。
これまでの学生服はカラー着脱式である「レギュラーカラー」のみ存在いたしましたが、
白線(合皮素材)が詰襟に埋め込まれた「ラウンドトリムカラー」が誕生し標準型の主流となりつつあります。
標準型でも2つの詰襟が存在いたしますので、詰襟も区別してお選びください。

いずれも標準型のためお客様の判断でカラータイプを自由にお選びいただけますが、
稀にラウンドトリムカラーを限定とする学校もございますので校則に従って詰襟をお選び願います。
■ラウンドトリムカラー
ラウンドトリムカラー(埋込)最大の特徴は「着心地」。

衿先が低くアゴや首に違和感のないデザイン。カラーを必要としないため冷たさを感じない肌触りに定評があります。(詰襟裏地は裏起毛調)
首を傾けると詰襟も一緒に倒れる柔らかさで、内部はスポンジ状のポリウレタン素材を採用。着心地重視のため、アトピー持ちや肌の弱い方へ特にお薦めのデザインです。

また、カラーを外して着用する生徒の心配もなくなるため多くの学校で推奨しているデザインです。

白線のパイピンは柔らかい合皮素材で多少の汚れも水ぶき程度で落とせます。残念ながらパイピン交換はできない仕様です。
■レギュラーカラー
カラー(白帯)の取り外しができる往年のレギュラーカラー。

レギュラーカラーは経済性に優れた丈夫な詰襟で、詰襟崩れの心配がなく、カラーが汚れたり変形しても低価格で交換が可能です。衛生的で実用性の高いカラーです。
また、カラーは2つに折っても割れない樹脂素材を使用したソフトカラーへと進化し、安全面にも問題のない仕様と生まれ変わりました。

はじめて袖を通す方にはカラーの冷たさに抵抗がございますが、慣れれば気になさらない方がほとんどです。
【注意点】
本文は標準型の基本となる説明と、一般的とされる学校状況や習慣を前提に説明をいたしております。
学校によって校則が異なり、地域によって着用習慣に差がございます。
また着用にも個人差がございますので、
全てにおいて適切なアドバイスができると限りませんことをご了承願います。