学生服の着丈は、基準サイズで背面の長さを計測した値になります。詰襟付け根から真っ直ぐ着丈まで計った長さです。

たとえば着丈60cm表示とある学生服の場合、
170Aサイズ(Mサイズ)の背面着丈が60cmと言う事ことを意味します。

この基準測定法は標準型でも同様に行われている計測方法で、学生服の決まりごとになっています。
どんな衣類でもサイズが大きくなると、肩幅も胸囲も胴囲も広くなり、袖丈や着丈は長くなります。
逆に小さいサイズは全体的にバランスよく小さくなります。

学生服も同じで、基準サイズよりも大きいサイズの着丈は長くなり、小さいサイズは短くなります。
およそワンサイズで1.5〜2.0cmほど着丈の長さは異なります。
例:着丈60cm学生服 Sサイズ Mサイズ
(基準値)
Lサイズ LLサイズ XLサイズ
実際の着丈の長さcm 58.0〜58.5 60.0 61.5〜62.0 63.5〜64 65.5〜66.0
もし、サイズが変わっても着丈だけは表示どおりに統一をしてしまうと、形が全く異なったデザインになってしまいます。(下記図参照)
Mサイズ Lサイズ LLサイズ
*わかりやすく、サイズ段階を極端にして画像表示しています。
しかし、サイズが変わっても学生服の着丈表示の値は変わりません。
着丈60cm表示の学生服であれば、MサイズでもLLサイズでも同じ「着丈60cm」表示で販売されています。

標準型の場合でも同様で、標準型は着丈71.5〜72cmで販売されています。
これも170Aサイズで計測した着丈の値で、150Aの実際の着丈は63cm、190Aの着丈は81.5cmにもおよびます。着丈の長さだけで判断してしまうと、着丈63cmの短ラン、着丈81.5cmの長ランということになってしまいます。
しかし、誰が見ても短ランや長ランには見えず、標準型にしか見えないはずです。

このように実際の着丈値で表示しない理由には、
基準サイズで表示してデザイン(形)をわかりやすく説明している理由にあります。
サイズが変わっても形はバランスよく変わっていくため、デザインの変化はございません。
Mサイズ Lサイズ LLサイズ
*わかりやすく、サイズ段階を極端にして画像表示しています。
お客様の中では、「実際に着丈を計測したら着丈表示と異なっていた」と疑問になる方もおられます。
確かにサイズによって着丈の長さは異なりますので間違いではないのですが、
着丈表示はデザイン表示と考えていただければと思います。