学生服図鑑 上着編
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目次
- 学生服の種類(短ラン セミタン 標準型 長ラン)
- 着丈の法則
- シルエットの種類
- サイズの見方と目安
- アクセサリー(デザイン)紹介
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学生服は着丈の長さによって呼び名があります。
着丈の短い「短ラン」
少し着丈が短い「セミタン(セミ短ラン)」
学生服の基本「標準型」
標準型より着丈が長い「長ラン」
と呼ばれます。各メーカーのカタログ内で上記4つに商品が分類されていたため、それが一般的になりました。
もっと細かく分類をすると、
「極短・短ラン・セミタン・セミチュウ・中ラン・洋ラン」など地域によって呼ばれ方も様々です。 |
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短ラン
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着丈の長さが65cm以下の学生服を短ラン学生服と呼びます。
極めて着丈の短い40cm以下の短ランでは前身ボタンが4個の学生服もあり、これらを「極タン」と呼びます。 |
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腕のヒジと同じくらいの着丈の長さ。 |
腕のヒジ下10cm程度の着丈の長さ。 |
ベルトが見え隠れする着丈の長さ。 |
手首よりヤヤ短い着丈の長さ。 |
袖丈と同じくらいの長さ。 |
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着丈 |
65cm以下 |
衿 |
着丈に比例して丈が短くなると衿幅も細くなります。
衿幅は1.5〜3.5cm幅で、極めて細い衿幅はカラーが存在しません。
主に着丈60cm以下のカラーはローカラーを使用しています。 |
袖 |
基本的に袖ボタンは1個の本穴ボタン。着丈60cmクラスには2個ボタンも存在します。 |
その他 |
・着丈が短くなるほど、裏地や各部パーツのデザインが派手になります。
・素材の合わせ部(縫い目)には、「ステッチ加工」を施したデザインが多く存在します。
・肩幅の広い「ビックショルダー」のデザインが主流です。
・着丈が短くなるほど両ポケットが浅くなります。
・極短では前身ボタン4個で、丈はスペンサーカットが主流となります。
・極短のサイズはFサイズ(Lサイズ)のみの商品化が主流です。 |
着こなし |
面積も小さくすると迫力が増すため、ぴったりサイズがおすすめ。 |
素材 |
ポリエステル100%のみ |
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ズボンとのマッチング |
着丈が50cm以下の短ラン学生服では、ワタリが太いズボンと合わせるのが最適です。
着丈60cm〜65cmはセミタンと変わりませんので、幅広いズボンのタイプで合わせることができます。 |
着丈 |
ブーツカット |
ストレート |
標準型 |
バギー |
スケーター |
ボンタン |
ドカン |
ハイウエスト |
極短
29〜44cm |
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短ラン
45〜59cm |
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短ラン
60〜65cm |
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試着イメージ |
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着丈36cm |
着丈45cm |
着丈50cm |
着丈55cm |
[撮影状況] モデル:170cm56kg / 上着サイズ:FサイズまたはLサイズ / スラックス:標準型 |
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セミタン
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標準型(着丈71.5cm)より着丈が少し短い学生服をセミタンと呼びます。
着丈66〜71cmの学生服で、短ランと標準型の中間に位置することからセミ短ランとなります。 |
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短ランが流行った昭和後半ですが、実際に短ランを着用して通学できる学校は少なく、当時も厳しい学校がほとんど。そこで流行ったのが少し丈が短いセミタンです。
平成になると短ランなどの派手な学生服は流行らなくなり、お洒落に着こなす時代に変わります。肩幅の細いスリムタイプのAラインシルエット(モード系)が登場し、着丈よりシルエットを重視したセミタンブームが到来します。 |
着丈 |
66〜71cm |
衿 |
衿幅は3.0〜3.5cm幅が主流で、標準型より3mmほど細いローカラーを主に使用。
着丈70cmクラスの衿カラーは標準型と同じカラーを使用する場合もございます。 |
袖 |
基本的に袖ボタンは2個の本穴ボタン。稀に1個ボタンも存在します。 |
その他 |
裏地色はブラックが主流で、稀にブラック系のパープルやワインなど存在します。 |
素材 |
ポリエステル100%のみ |
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ズボンとのマッチング |
セミタン学生服は、あらゆるスラックスとの組み合わせが自由なコーディネートしやすい学生服です。派手さのない学生服のため、派手なスラックスは控えた方がボディーバランスを保てます。ベルボトムやストレート、標準型などの細いスラックスと合わせる場合は、スリムタイプのセミタンが適します。 |
ライン |
ブーツカット |
ストレート |
標準型 |
バギー |
スケーター |
ボンタン |
ドカン |
ハイウエスト |
スリム |
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ノーマル |
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Vライン |
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標準型
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基準に合格した学生服を標準型学生服といいます。全国の中学や高校で着用可となる基本の学生服です。
昭和時代に変形学生服がブームになると、普通の学生服と区別するため認定マークが付くようになります。当時有力な制服メーカーが50社ほど集まり「日被連」という組織を結成、認定基準が設けられました。基準をすべて満たした学生服にだけ認定マークが付きます。 |
標準型特有のアクセサリー |
あきみせ加工 |
ラウンドトリムカラー |
標準マーク |
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袖ボタンが生地に直接縫い付けてあります。
変形の袖ボタンは前ボタンのようにボタンが通せるよう本穴仕様です。標準型では本穴仕様は禁止です。 |
ラウンドトリムカラーは標準型にしか存在しない衿仕様。ソフトカラーの標準型も存在します。衿の高さは約4cmです。 |
裏地の左スソ(ボタン穴下)に標準型学生服の認証マークが縫い付けてあります。 |
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標準型学生服の認定基準 |
上衣 |
基準170A ←以下、170Aを基準として説明 |
上衣丈 |
総丈の1/2±2cm [身長-23cm/2±2cm]
↑(身長170-23)÷2+(±2cm)=着丈71.5〜75.5cmという意味 |
襟の高さ |
白無地とする。←ソフトカラーのこと
[但し、文字の色はゴールド、シルバーグレーの3色としブランドネーム、キャッチフレーズ(品位あるもの)入り、単色使いで可。位置は中心1ヶ所(10cm以内)] ←ソフトカラーのロゴのこと |
襟吊
襟釛 |
布地製のこと。
(華美にならないこと。金属製、樹脂製、特殊ヒモ類は不可。)
襟釛の色はシルバー、ブロンズ、黒のみ可。 |
釦前身 |
おしゃれは釦(ボタン)は不可。5個(チェンジ釦は可)見本帳による。 |
釦袖 |
2個(釦は裏地まで通し縫いとする)チェーンステッチは不可。
袖口用チェンジ釦は可。但し見本ズバリとし、申請によるものとする。 |
釦止メ |
地色は黒とする。(金属製は可)
文字は黒、白、ゴールド、シルバーの4色とし、単色扱いとする。七宝的なもの及び使用上不必要な装飾的なものは不可。見本帳による。 ←ボタンにメーカーロゴ程度ならプリント可 |
ポケット脇 |
脇ポケットのコインポケットは認める。
(但し、コインポケットにコンシールファスナーを取り付けても良い)
雨ブタ巾は5cm±0.5cmとする。 |
内ポケット |
切りポケット、ファスナー付及び雨ブタ付は可。(但し、ファスナードロップに飾りメタル等は不可)
・内臓ポケットは横のみ可。縦は不可。
・チケットポケットは縦、横は可。斜めは不可。 |
胸ポケット |
胸ハコのフチは2.4cm±0.2cmとする。 |
ポケットライン |
ポケットラインはほぼ水平以外は不可。 |
胴の部分 |
極端なウエストのしぼりは不可。 |
カド |
フロント裾、雨ブタのカドは小丸味のみ可。(1円玉程度の大きさ) |
袖口 |
筒状又はあきみせ状以外は不可。(袖割可能な作りは不可。袖伸ばし仕立ては可。)袖口巾は15cm±1cmとする。 |
前合せ |
ファスナー使用は不可。 |
ダーツ |
ダーツの有無は問わない。(1本は可) ←両ポケット上に位置する縫製上の加工 |
ステッチ等(表) |
ステッチは不可。 |
ステッチ等(裏) |
ステッチ、パイピング共に黒は可。 |
裏地 |
黒無地とする。(メッシュは可)見本帳による。 |
袖裏 |
黒無地とする。 |
ポケット地 |
黒無地とする。 |
上衣丈
並びに
第5釦から
裾までのサイズ |
サイズ |
上衣丈 |
第5釦から裾までのサイズ |
160A |
66.5〜70.5cm |
21.5〜24.5cm |
170A |
71.5〜75.5cm |
23.0〜26.0cm |
180A |
76.5〜80.5cm |
24.5〜27.5cm |
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1995年発行 JOHNNY KEY資料より |
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長ラン
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着丈の長さが72cm以上の学生服は、メーカーカタログでは長ランに分類されてきました。
厳密に区別すると、着丈72から「セミチュウ(セミ中ラン)」「中ラン(チュウラン)」「長ラン」「洋ラン」などがあり、地域によって呼び方もさまざま。
むかしから長ランの最高峰とされてきたのは着丈120cmです。各メーカーカタログの一番最後に、その最長120cm長ランがおおとりを飾りました。着丈130cmを商品化するメーカーは一部でした。 |
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標準型より着丈が約10cm長い。 |
ヒザに触れはじめる着丈の長さ。 |
ヒザが覆われる着丈の長さ。 |
ヒザ下約10cmの着丈の長さ。 |
ヒザ下約20cmの着丈の長さ。 |
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着丈 |
72cm以上 |
衿 |
着丈に比例して衿の高さが変わります。丈が長くなると衿は高くなり、3.5〜6.0cm幅で存在します。
衿幅5.0cmのソフトカラー(樹脂)はハイカラーを使用していましたが、平成時代からは製造中止になり標準型と同じソフトカラーを使うようになります。 |
袖 |
袖ボタンの数は1〜5個の間で存在し、着丈が長くなるほど袖ボタン数が増える傾向がございます。
ボタン構造は本穴ボタンが主流ですが、本穴ボタンと飾りボタンが組み合わされた学生服も存在します。飾りボタン仕様の学生服は、ボタンの取り外しができるため好みでボタン数を設置できることができます。 |
その他 |
・着丈が長くなるほど、裏地や各部パーツのデザインが華美になります。
・素材の合わせ部(縫い目)には、「ステッチ加工」を施したデザインが多く存在します。
・肩幅の広い「ビックショルダー」のデザインが主流です。
・両ポケットの便宜性を考慮し、両ポケットが「ハ」の字の角度で設計された長ランも存在します。
・着丈100cmクラスでは背面中央のスソが割れたセンターベンツ仕様が存在します。 |
素材 |
ポリエステル100%のみ |
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ズボンとのマッチング |
長ランは上着面積が広いため、ワタリの細いスラックスとの組み合わせは似合いません。ワタリが太いスラックスとの相性の良い学生服のため、着丈が長いほどワタリの太いスラックスが適します。バギーやスケータータイプでもワタリが38cmもあれば、着丈100cmの長ランでもバランスがとれます。 |
着丈 |
ブーツカット |
ストレート |
標準型 |
バギー |
スケーター |
ボンタン |
ドカン |
ハイウエスト |
中ラン
79cm以下 |
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長ラン
80cm以上 |
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着丈とは |
学生服の着丈とは、基準サイズで背面の長さを計測した値になります。
その基準サイズは必ず「170A=Mサイズ(170A)」です。
170Aサイズで、詰襟の付け根から真っ直ぐスソ丈まで計った長さが着丈です。 |
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たとえば「着丈60cmの学生服」は、
「170Aサイズ(Mサイズ)の背面着丈が60cmの学生服」という意味です。
基準値で表すことにより、サイズに関係なくデザインが把握しやすくなります。 |
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着丈とサイズの関係 |
学生服の着丈は、ワンサイズの違いが約2.0cm間隔です。 |
着丈60cm学生服 |
Sサイズ |
Mサイズ
(基準値) |
Lサイズ |
2Lサイズ |
3Lサイズ |
実測値 |
58.0cm |
60.0cm |
62.0cm |
64cm |
66.0cm |
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着丈60cmの2Lサイズは、実測値は64cmになります。
しかし商品名はどのサイズでも基準値の「着丈60cm」で販売されます。
もし実測値で販売してしまうと、サイズによって違うデザインになるからです。↓ |
Mサイズ 着丈50cm |
Lサイズ 着丈50cm |
2Lサイズ 着丈50cm |
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*わかりやすく、サイズ段階を極端にして画像表示しています。 |
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基準値で着丈表示することにより、どのサイズを選んでもデザインは変わらないようになっています。
MサイズかLサイズで悩んでも、全体バランスは変わらないため安心してサイズ選びができます。↓ |
Mサイズ |
Lサイズ |
LLサイズ |
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*わかりやすく、サイズ段階を極端にして画像表示しています。 |
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学生服のシルエットとは、肩幅とボディーラインを変化させたデザインです。
変形ブームのころは肩幅が広いデザインが時代を席巻していたため、逆三角形のビッグショルダーが主流でした。それが代名詞となり今も短ランと長ランは肩幅が広く作られています。
変形ブームが去ると、派手さを抑えたモード系が平成時代に流行ります。肩幅が細いAラインがシルエットの主流となっていきました。 |
3大シルエット |
種類 |
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イメージ |
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特徴 |
肩幅を広くすることで威圧感を出すシルエット。着丈の派手な短ランや長ランでは欠かせないデザインで、ボディーバランスを保つ役割もあります。 |
普通体のシルエットです。基本デザインとなるため標準型やセミタンなどに採用されいます。 |
肩幅を狭く薄いパットを使用し、胴囲を少し絞ったタイトシルエット。派手さが無く、痩せ型の人に最適なデザインで、タイトに適したセミタンに多く採用されます。 |
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▼ メーカー別シルエット名称 ▼ |
JOHNNY KEY |
ワイドショルダー
(肩幅51〜50/胴囲113cm)
Vショルダー
(肩幅49〜48/胴囲113cm) |
普通体(A体)
(肩幅47/胴囲109cm) |
アクティブスリム
(肩幅46/胴囲108cm)
ストリートスリム
(肩幅46/胴囲105cm) |
BENCOUGAR |
Vショルダー
(肩幅49〜48/胴囲110cm) |
普通体(A体)
(肩幅47/胴囲108cm)
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Y体
(肩幅46/胴囲108cm) |
BLACK1 |
ビックショルダー
(肩幅50〜48/胴囲113cm) |
普通体(A体)
(肩幅47/胴囲109cm) |
ベルボジャケット
(肩幅45/胴囲106cm) |
RIVAX |
ビックショルダー
(肩幅50〜47
/胴囲113〜110cm) |
普通体(A体)
(肩幅47/胴囲110cm) |
Aライン
(肩幅46/胴囲108〜106cm) |
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特殊なシルエット |
種類 |
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イメージ |
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特徴 |
ラフで横幅に広く、ヒッポホップなスタイルのシルエットです。
横幅に大きいため、体格のよい方にも着やすいデザインです。 |
RIVAX |
ゆったりスケーターライン
(肩幅49/胴囲118cm) |
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サイズの見方 |
学生服は「170A」といったサイズ表記が使われ、2つの意味をふくみます。
縦のサイズを意味する対応身長の数字表記と、
横のサイズを意味するローマ字表記の2種類が組み合ったサイズです。 |
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左側の数値は対象身長で、身長に対して平均的な袖丈や着丈という目安です。
サイズ展開は5ピッチで、145,150,155,160…と続きます。 |
右側のローマ字は横幅サイズ(体型)で、胸囲・胴囲・首回・腕幅のサイズに影響します。裄丈・着丈に変化はありません。ローマ字は「Y・A・B」が使われます。↓ |
種類 |
A体との違い |
サイズ表示例 |
Y体 |
スリム |
胸囲・肩幅・首回・袖囲を1サイズ小さくしたサイズ。
(胸囲-4cm/肩幅-1cm/首回-1cm) |
170Y
(MY) |
A体 |
普通体 |
基準 |
170A
(M) |
AB体 |
AとBの中間 |
胸囲・肩幅・首回・袖囲を2サイズ大きくしたサイズ。
(胸囲+7cm/肩幅+2cm/首回+2cm) |
170AB
(MAB) |
B体 |
ビックサイズ |
胸囲・肩幅・首回・袖囲を4サイズ大きくしたサイズ。
(胸囲+16cm/肩幅+4cm/首回+4cm) |
170B
(MB) |
BB体 |
2ビックサイズ |
胸囲・肩幅・首回・袖囲を6サイズ大きくしたサイズ。
(胸囲+24cm/肩幅+6cm/首回+6cm) |
170BB
(MBB) |
()カッコ内はA体との比較 |
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例えば、店頭でサイズ選びをしてみて、いろいろ試着したとします。
170Aの試着: 袖丈や着丈は最適。だけど胸や首がきつい。
180Aの試着: 胸と首の着心地は良いが、袖と着丈が長すぎる。
といった場合のサイズ目安は「170AB」になります。
(解説)長さは170Aで最適。170Aと180Aの違いは2サイズ分だから、横幅は2サイズ大きいAB体となる。 |
横サイズの目安 |
平均体型の方はA体です。少しぽっちゃり、少しやせ型もA体が多いです。学生の8割はA体になると思われます。
手足が長く見え骨格も浮き出るぐらい痩せた方はY体が向いています。
肩幅や胸幅がある、筋肉マッチョ、肥満に近い、バランス的に手足が短い、などはAB体の可能性があります。
お相撲さん体型に近い方はB体やBB体になると思います。 |
変形学生服のサイズ表示 |
上記のように対象身長サイズは(例:170A)、たくさんのサイズが設定できます。学生服は子供から大人まで着用するためサイズ範囲が広く、そのため対象身長表記になっています。
もしMサイズだったとすると、子供のMサイズか、大人のMサイズか判断ができません。
変形学生服の上着サイズは、スモール・ミドル・ラージの頭文字をとったS・M・L・2L・3Lなどで表記されます。成人男性向けに作られているため、大人サイズを基準に作られています。サイズ間隔は、身長サイズと同じ5ピッチ間隔です。
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変形学生服 ()内は別名 |
× |
2S (SS) |
S |
M |
L |
2L (LL) |
3L
(XL) |
4L
(XO) |
5L |
× |
標準型学生服 |
155A |
160A |
165A |
170A |
175A |
180A |
185A |
190A |
195A |
200A |
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ラウンドトリムカラー
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レギュラーカラー
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ローカラー・ハイカラー
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オールステッチ
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詰襟上部に白線を埋め込んだラウンドカラー、またはパイピングカラーとよぶ。レギュラーカラーに比べ、詰襟が低く、樹脂の冷たさがない。
高価な学生服では、詰襟内部が「ウレタン芯」で柔らかく、折れ曲がらない。安価品はウレタンではなく紙製の芯で硬い。 |
詰襟内側に樹脂を装着するタイプをレギュラーカラーとよぶ。昭和までは全てこのタイプ。
学生服の決まりとして詰襟上部に「白線2mm」を出さなければならず、当時はこの技術しかなかった。 |
詰襟が低いものをローカラー、高いものがハイカラー。主に前者は短ラン、後者は長ランに用いられ、着丈の長さに比例して詰襟高が変わる。なお、標準型は4cm高である。 |
ミシンステッチの飾り縫いのこと。生地の「つなぎ目」や「フチ」に施される。糸色は黒。商品によって肩にステッチがないものや、ステッチ間隔が違ったりもする。呼び名は「ハイステッチ」「オールステッチ」など。 |
玉ポケ・胸ポケット
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スペンサーカット
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飾りボタン
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胸ポケットは着丈の長さに比例してバランスよく大きさが変わる。短ランは小さく、長ランは大きめ。
極短では極めて小さい玉ポケット(画像上)もある。上下に縁のある構造の両玉ポケットである。 |
前面の着丈が極めて長い仕様。着丈が短か過ぎるとバランスが悪いため、前丈を通常よりも長くして学ランらしくしています。極短にみられる仕様。 |
袖ボタン数を変えられる仕様。ボタンホール縫いの中心は開口されておらず(ボタンが通らない)、生地表面にボタンが縫い付けられている。左画像では、飾りボタンが上、下2つはホールに穴が開いている本穴仕様。
■ 飾りボタンを本穴にする
ボタンホール中央に切れ込みを入れるとボタンが通せる。
■ 飾りボタンを減らす
ボタンの糸を切ってボタンを外し、ボタンホール縫い目の糸も切ると、袖ボタンが1つ減る。 |
総裏・半裏
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ベント
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背中の裏地構造。詰襟からスソまで裏地が貼られているものを「総裏」、詰襟から袖ぐり付近までの裏地を「半裏」。効果的な差はほとんどないが、総裏は保温力に、半裏は通気性に優れる。 |
背面スソ中央の割れのことで、長ラン特有の仕様。歩きやすく動きやすいように割れています。通常は20cmほどの割れ。 |
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